【育脳】「音」を意識して感性や観察力を育む

子どもと、最近はまっている「おと」

わたしたちの身のまわりに溢れている おと は、あまりにも身近すぎて、それら1つひとつを意識することは少ないかもしれません。

 

人の話し声や車の音、公園で聞こえる風の音、川の流れ、飛行機の音.....

 

日々の生活で聞こえてくる おと に対して、「耳を澄ましてごらん、どんな音が聞こえる?」と意識をむけ息子と2人で楽しんでいます。

 

そして楽しみながら、"音の不思議さ"に触れ、音への興味を引き出していけたらなと思っています。

 

 欲をいえば今後、習い事として検討しているピアノ教室に少しでも役に立ったらいいなぁと考えています。

 

1. 耳を澄まして音を楽しみ、ことば で表現する

2. 素材による音の違いを楽しむ実験

3. 絵本の紹介 〜音が楽しめる絵本〜

 

1. 耳を澄まして音を楽しみ、ことば で表現する

 

●子どもの耳には本当は、どんなふうに聞こえているのか?

 

日本では犬は「ワンワン」羊は「メェメェー」

ですが、アメリカでは犬は「ワフワフッ」羊は「バーバァー」と表現します。

この例をみても "音" は大人の主観的な考えで教えるものではないと思うのです。

 

テレビを消して、目を閉じ、耳を澄ます。

目を閉じると、視覚情報がなくなるため、自然と聞くことに意識を集中できるそうです。

 

耳を澄まして、ふだん気付いていない音の存在を発見したり、逆に音のない静けさを感じたりすることは、子どもにとって新鮮なことですし、音に興味をもつきっかけになるのではないかと考えています。

 

●聞こえた音をことばで表現してみる

 

水の滴る音、包丁で切る音、電車や車の音などがどんなふうに聞こえたのか、聞こえた音をことばで自由に表現してもらいます。

音の表現の仕方に正解はありません。

 

子どもが、どんなふうに表現したらよいのかわからない時は「なんの音だろう?電車かな?」などと一緒に想像し、表現を工夫したり、親子で感じかたの違いを話し合ったりすると、とても楽しいです。

 

耳を澄まし、ふだん気付いていない音の存在に驚いたり、音のない静けさに爆笑したり...

そして、この時間は豊かな表現力が育まれるチャンスだと思っています。

 

2. 素材による音の違いを楽しむ実験

 

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実際に叩いて、素材や叩き方による音の違い、叩いた感触の違いを体感できることができる実験です!

"割り箸でものを叩いて音をだす"と聞けば、子どもは夢中になって楽しんでくれます。

聞こえた音を「◯◯は高い音で、△△は低い音がするね」と言葉にしたり他にも「固い音」「やわらかい音」「鈍い音」「はっきりした音」などといろいろな表現を使えば、言葉の学習にも繋がります。

 

●息子は「音当てクイズ」が大好き!

子どもに目を閉じてもらい、親が叩いてどの素材の音か当ててもらいます。シンプルなゲームですが毎回、大はしゃぎです。

 

そして、このゲームを楽しんでいるときに息子からこんな質問がありました。

 

Q. なぜ、素材によって音が違うの⁇

〈急な質問に私はタジタジです。ちょっと待ってね!とこそこそGoogle先生にお世話になりました。〉

 

数分後、ここからは偉そうに!↓

A. つみきとボールでは震え方が違うんだよ。

音がでるのは、ものが振動するからなの。

音を出している振動が空気中を伝わって、それが耳に伝わるの。

素材によって音が変わるのは、素材によって振動の仕方が違うからだよ。

例えば、金属(ボール)は震えやすいから高い音が、木材(つみき)は震えにくいから鈍い音が鳴るの。

 

なぜ、音の大きさが変わるの?↓

振動が大きい(強く叩く)と音は大きくなり、振動が小さい(弱く叩く)と音も小さくなるんだよ。

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なぜ、音の高さが変わるの?

音の「高さ」は、一定の時間あたりにものが振動する回数(ものの震えやすさ)によって変わるの。

この回数が多いと高い音が、少ないと低い音になるんだよ。

下の絵のような実験で、子どもに説明してみました。

水が少量だとコップは震えやすくなるから、高い音がでるの。

多量だとコップが震えにくいから低い音になるんだよ。

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*波線〰は空気の振動の様子です

 

これを一通り聞き息子(4)は、口を縦にポカンと開いたままホヘ〜としていました。

「いいのよ、わからなくても^^」と心から思いました。

説明を聞いていてくれただけでも素晴らしいこと。

だって私も内心、こんなふうに説明するのね‼︎勉強になったわ‼︎ と思っていたから。

お恥ずかしい。

 

 

●おまけ●

音が出ているとき、目ではよく見えないことも多いですが、音を出しているものは、震えています。

そのことを確かめる方法です。

①発泡トレイや、ケースに輪ゴムをかけ指で弾く。

すると輪ゴムが震え、音を出していることを確かめることができます。

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②「あーー」と声を出しているときに、子どもに喉を触ってらう。

指先で振動を感じることができます。

 

3. 絵本の紹介 〜音が楽しめる絵本〜

 

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聴覚をテーマにした絵のない絵本です。

子どもと一緒にどんな音が聞こえるか、自由に会話をしながら楽しめます。

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5匹の子ねずみたちと動物たちの1日が、221の擬音語とともに描かれています。

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幼稚園に通うこうちゃんの朝起きてから夜寝るまでを、音に注目して描かれた絵本。

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胸に耳をあてると聞こえてくる鼓動。

外から耳に入ってくる音だけでなく、自分の体の中にも音があることに気づけます。

大切な命の音を教えてくれる絵本です。

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雨の日、いつもの遊び場が気になって、くまちゃんは様子を見に出かけます。

雨の日ならではの風景や表現が五感をくすぐります。

 

 

最後に少しだけ。

街や公園、電車やバスの中などさまざまなところで音を聞くことで、耳を育てるだけでなく、社会や自然などへの興味が広がっていけばいいなと思っています。

 

読んでいただきありがとうございます。