0〜2歳までに汗腺を鍛えて病気知らずに〜子どもは薄着で大丈夫!〜

 

寒い季節は、風邪などの病気に気をつけるあまり、子どもに厚着をさせてしまいがちです。

とくに、みるからに弱々しい産まれたばかりの赤ちゃんに薄着をさせることは、抵抗があるかもしれません。

 

しかし、実際の赤ちゃんはイメージとは違い体温が高く、汗っかきです。

 

汗がでてくる汗腺は2歳までに完成することをふまえて考えると、乳児期から幼児期の間に汗をたくさんかくことは、体作りにとって大切な時期です。

 

病気知らずの体作りには、環境や服装に気をつけ、発汗しやすい体に導いてあげることが大切です。

 

目次

1. 汗腺とは?

 ・汗腺の発達について

2. 汗をかくためには?

 ・四季に適応する

 ・エアコンについて

 ・薄着を心がける

 ・インナーは薄着にする

 ・乳児期の靴下について

3. とくに冬は、子どもの体温変化に注意

 ・冬の外遊び時の服装

 ・着脱簡単!冬のおすすめスタイル3選

 ・「大人より一枚少なく」が基本

 

 

1.  汗腺とは?

・汗腺の発達について

汗がでてくる汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があり、そのうちいわゆる “汗をかく” ことに関係するのはエクリン汗腺です。

エクリン汗腺は、胎児期より発達が始まり出生時にはほぼ成人とかわらない200-500万個という膨大な数になります。

 

そして、エクリン汗腺には汗を実際に分泌する能動汗腺と、分泌しない不能汗腺の2つわかれ、その多くは不能汗腺であり、新生児期から乳児期にはまだしっかりと汗をかくことは出来ません。

 

汗を分泌する能動汗腺化は、出生の直前から発達が開始され、2歳半ごろまでに数がきまるといわれているそうです。

このことから汗腺の発達に大切な時期は乳児期から幼児期の間、というこちがわかります。

 

2.  汗をかくためには?

「汗」をかくことは、とても大切なことです。

 

上記にもあるように、汗をかくための汗腺の数は2歳までに決定してしまいます。

したがって、乳児期から幼児期の間に汗をかかないと汗腺が未発達になり、体温調整ができない子になる恐れがあるのです。

子供が1年を通して汗をかくために、汗腺を鍛えるために日常生活の中で気を付けるべきことがあります。

・四季に適応する

日本には春夏秋冬があり、一年を通して気温の変化があります。

やっかいなのは、夏・冬です。

 

冬に寒いからといって暖房をきかせすぎたり、夏にエアコンをつけずに、子どもに汗をかかせたり、炎天下の中外で遊ばせては熱中症の可能性もありかえって危険です。

だからといって家の外にでずに、子どもを室内に閉じ込めてしまっては、逆に健康を損なう可能性もあります。

 

夏は涼しい朝夕や木陰で、冬は日当たりのよいところで時間を決め、遊ばせる。

日本に住んでいるいじょう、小さい頃から四季の気温の変化をしっかりと体験しておくことが大切だと思います。

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(季節の変化を感じるためにも、毎日の散歩は大切です)

 

・エアコンについて

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エアコンを効かせすぎると子どもが自分で体温調整をし、外気温に適応する力が弱くなってしまいます。

 

よくテレビのニュースでもありますがエアコンの設定温度は、冬は20℃夏は28℃と推奨されています。

この温度は、外気温との差をが大きくないので外に出たときの体温調整の面からみても適温だと思います。

 

室内にいても「ある程度汗をかくことも大事」ということを頭に入れ過ごすことが必要です。

 

・薄着を心がける

息子は、乳児期の頃から一年を通して半袖です。

冬、ほんとうに寒いときにパーカーを羽織ることがありますが、インナーには半袖を着ています。

(個人差はあるかと思いますが、2歳までに汗腺が完成するという情報から、我が家は乳児期〜半袖で過ごすことが日常となっています)

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・インナーは薄着にする

理由は②つです

活発に動けるように

子どもは動き続けます。

子どもの成長の面からみても「活発に動き回れる」ことは、運動能力はもちろん知能発達にも繋がります。

 

健康のため

個人差があると思いますが、乳児期から半袖で過ごしている息子は医者いらずです。

4歳になりましたが、1度も病気をしていません。

 

※トイレトレーニング中やトイレを我慢してしまう3歳ぐらいまでは着脱が簡単な薄着(半ズボン)がおすすめです。

 

・乳児期の靴下について

赤ちゃんの足はとても小さいですが、汗を出す汗腺の数は大人と同じです。
つまり、赤ちゃんは足裏の面積に対して汗腺の密度が高いため、その分たくさん汗をかきます。

靴下は、寒さ対策、日焼けや虫刺され、障害物から赤ちゃんの足を守る目的で履かせる程度にし、温度管理ができる室内では靴下は履かずに過ごすほうが、赤ちゃんには快適です。

 

しっかりと、足裏から発汗させてあげましょう。

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3. とくに冬は、子どもの体温変化に注意

体温には個人差があると思います。

とくに冬は、親が子どもの体温変化をしっかり把握しておくことが大切です。

 

・冬の外遊び時の服装

寒い冬、外遊びの際に最初から薄着で外に飛び出すと、寒さのあまり筋肉が縮こまってしまいます。

しかし、子どもの体温は変化しやすく少し遊べば身体がホクホクと温まってきます。

この時すぐに対応できるように、服装は段階的に薄着になれるような着方がおすすめです。

 

息子はパーカー→半袖→肌着ですが、ロングティーシャツなどをいれれば、よりあたたかいです。

活発に遊ぶことで体温が上がり、それに合わせて服装を変えることで、体温調節機能の発達につながります。

 

なにより厚着のまま汗をかくと、遊び終わった時に汗が冷えて風邪をひく原因にもなりかねません。

 

・着脱簡単!冬のおすすめスタイル3選

ジッパー付きのパーカー

冬がくる前に、必ず購入するジッパー付きのパーカー。
(息子は活発で汗をよくかくので、薄めのトレーナーを選んでいます。薄めのものは春秋でないと手に入らないので早めの購入がおすすめです)
「ジッパー付き」がポイントです。
ジッパーを開け閉めすることで、温度を調節でき、子ども自ら温度調節しやすいからです。

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ダウンベスト
ダウンベストは夏以外は大活躍です!

寒い日でも、背中とお腹をあたためれば体はホクホクです。
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小物であたためる
ネックウォーマーや、ニット帽は着脱が簡単なうえ、あたたかいのでおすすめです。

着脱が簡単な衣服を選ぶことで、暑くなったら脱ぐ、寒くなったら着るということを自分で判断して自分でてきる「自己管理」を小さいうちから育てることにつながります。

 

注)寒くて乾燥しているとき
日本の冬は寒く、乾燥しています。
肌が露出する服装は、肌が乾燥しやすく冷たい風が当たると皮膚に刺激を感じることもあります。
子どもの肌を観察し、乾燥しているようであれば服で肌をカバーしたり、保湿クリームを塗るなどケアしてあげることがおすすめです。

 

・「大人より一枚少なく」が基本

 子どもは大人に比べて、体温がやや高く動きも活発なため 大人より一枚少ない程度がよい と言われています。

ただし、個人差がありますので子どもが寒がりの場合は無理せずに着る枚数を増やしたりして体温を調整することが必要です。

 

〈肌着について〉

子どもは汗っかきなゆえ、たとえ冬であっても、汗をかいていることもしばしばあります。

吸収性・速乾性の素材のものがベストです。

 

 

 

 

たくさん遊び汗をかき、よく食べ、夜はぐっすり寝る!

一番の健康法ですね。