4歳で解決?!毎日同じことを言っても分かってくれないのはなぜ?
目次
‐はじめに
‐4歳の脳
‐天才の脳は重い(大きい)のか?
‐頭のいい子の脳は何が違うのか
‐「なんで」「どうして」で配線をつなげている?!
‐4歳児への読み聞かせの大切さ
‐おわりに
はじめに
子どもが2~3歳のころ「何度も言ってるでしょ!」と子どもに怒ったことありませんか?
実はこれ、言葉の意味を理解してないからなのです。
このことに気付いたのは、息子が4歳(3ヶ月)の時でした。
私の 「もう少し待ってね」という言葉の後に、息子が「もう少しってなに?」と返してきたのです。
これには本当に驚きました。
0歳の時から言い続けていたこの会話、意味が分かっていなかったなんて。
子どもに何度も注意しているのに "分かってくれない" とか "聞いてくれない" のは子どもが言葉の意味をしっかりと理解していなかったからという要素が大きく関係しているのです。
自分で疑問を見つけ、問題を解決できたときに、喜びの花火が打ちあがるような状態が毎日続いている4歳の脳内。
いったいなにが起きているのでしょうか?
4歳の脳
ヒトの脳の重さは生まれた時は400g程度、成人で平均約1,200といわれています。
脳は体重の約2~2.5%を占めているのです。
産まれたての脳はとても小さいものですが、発達は早い時期からダイナミックにはじまっており、驚くべきことに、4歳では大人の脳の8割程度まで大きくなると言われています。
このことから、乳児期から幼児期にかけての家庭環境は子どもの一生を左右するといっても過言ではなく、さまざまな幼児教育が盛んなのも、このような根拠があるからなのです。
天才の脳は重い(大きい)のか?
そこでちょっと気になるのが "脳が大きいほうが情報がたくさん詰まっているの?!" ということ。
けど、もともとの脳の大きさ(重さ)って決まってますよね?
実は、脳が大きければ賢いと結論付けることはできないということが様々なデータから分かっているのだそうです。
東京大学(医学部)には、明治以降の著名人の脳が保管されているそうです。
これによると夏目漱石が1,425g、内村鑑三が1,470g、桂太郎が1,600gと平均値よりも重い値となっているんだとか。
一方で、海外の著名人の脳のデータ(アインシュタイン1,230g、フランスの小説家アナトール・フランス1,017g)をみると平均値よりも小さな脳をもった有名人も多く、脳が重くない天才もたくさんいることがわかっているそうです。
頭のいい子の脳はなにが違うのか
では、ずばぬけて頭のいい子と普通の脳はどこが違うのでしょうか?
一説によると、これは脳の神経細胞同士をつなぐ配線によるものではないかと考えられているそうです。
脳の神経細胞のつなぎ目は脳内に数兆個あり、複雑なつながり方をしています。
頭のいい子は、この配線がうまくつながっていてるため、効率的に物事に対処できたり、他の子が思いつかない発想ができるのではないかといわれているそうです。
「なんで?」「どうして?」で配線をつなげている?!
大人の脳の8割程度まで大きくなっている4歳の脳。
頭の中は0、1、2,3歳と日々過ごす中で吸収してきた、いろいろな言葉でいっぱいです。
しかし、言葉の意味までは深く理解していません。
幼児期の特徴としてよく取り上げられる「なんで?」「どうして?」という質問こそ、脳内の配線を完成させるうえで必要な過程なのかもしれません。
4歳児と過ごしていると、迷路のように張り巡らされた「言葉の回路」がつながり、脳の発達がゴールへと近づいてきているように感じます。
子どもの質問攻撃は、時に親の頭を悩ませます。
しかし、これを乗りきることは子どもの脳にとって必須なことと考えると、もう少し頑張れそうですよね。
4歳児への読み聞かせの大切さ
読み聞かせの大切さは、いろいろなところで言われています。
しかし、0~3歳ぐらいまでは1日に何冊も読んでいたけど、4歳になったらあまり読まなくなってしまったなんて話をよく聞きます。
理由は、親の仕事が忙しくなってきたからとか、子どもが本よりもテレビやYoutubeを見たがるからなど様々なようです。
しかし、乳児期の読み聞かせのときの脳内と、ほぼ大人の脳に近づいた状態での読み聞かせは、全く違う効果を発揮します。
4歳児の脳にこそ大切な「読み聞かせ」。
今、やめてしまうのはとても惜しいことです。
読み聞かせには、❞燃え尽き症候群❞にならないよう気長に向き合うことをお勧めします。
おわりに
大人からすると、子どもの言動や行動は理解しがたいことだらけです。
年齢に応じた、脳の発達について知ることは子育てをするうえで大切なことだと思っています。
毎日同じことをいってるのに…と悩んだら、子どもに言葉・会話の意味を理解しているのか確認してみるといいかもしれません。
4歳児は、分かっているようで意外と知らないことだらけのようです。
0歳1歳だった頃に比べると、大きくなったと感じても、まだこの世界に生まれて4年目だということを忘れないであげて下さい。
毎日、深呼吸して、落ち着いて、楽しい日々を