子どもが豆腐好きなら喜ぼう!~豆腐は体をつくります~
豆腐の栄養価については、広く知られている話です。
今回は、子どもの体の成長に、大きな効果をもたらしてくれる「豆腐」についてです。
今晩のおかずは「豆腐」で決まりです!
知っていますか?豆腐の歴史
豆腐の歴史は古く、奈良時代(710~794年)から平安時代(794~1185年)にかけてかけ、て中国の先進的技術や政治制度、文化や仏教の収集を目的とし派遣された遣唐使が日本に持ち帰ったという説が有力とされています。
鎌倉時代末期ごろに民間へ伝わり、室町時代には日本各地へ、江戸時代にはよく食べられる食材として定着したという豆腐。
このときのよく食べられていた豆腐が、今日でいう「木綿豆腐」で、たんぱく質を豊富に含む豆腐は、僧侶たちの貴重なたんぱく源だったそうです。
それからしばらくして、江戸で初めて絹ごし豆腐が作られ、販売を始めた「笹乃雪」は今だに続いている有名な老舗店。
東京台東区にある創業320年の「豆腐料理 笹乃雪」1度は訪れてみたい名店です。
(「笹乃雪」さんのホムページです http://www.sasanoyuki.com/tenpo/)
豆腐の発祥とされている中国では、豆腐の起源は紀元前2世紀前漢時代と解く学者もいるそうで豆腐の歴史は、とても古いことがわかります。
また、一説によると、中国では伝統的な豆腐は生で食べるのではなく、発酵豆腐として食べていたという説も。
そして、現在でも伝統食品として、安徽省南部では伝統的に生産されてきた "毛豆腐" という白い毛カビが付着した発酵豆腐が流通しているそうです。
ちょっと気になりますよね。
世界が注目する豆腐、なににいいのでしょうか?
子どもの肥満傾向や生活習慣病が問題視されている現代。
子どもの「食育」をのぞいてみると、コンビニ食やファーストフード、加工食品の摂取が増えている傾向にあります。
これらの食品ばかりに偏った生活を送っていると、当然、栄養バランスが崩れ、子どもの発育への影響がでてきます。
これは日本人に特化したことではなく、世界で問題視されていることです。
そこで注目を集めているのが「和食」であり、なかでも欧米から注目されている食品の一つが『豆腐』なのです。
豆腐の原料である大豆には、植物性たんぱく質が多く含まれ、他にも食物繊維・ビタミンA,D・カルシウム・鉄分・カリウムと子どもの成長に欠くことのできない栄養がバランスよく含有されているので、健康増進効果が期待できるというわけです。
日本に古くから伝わる伝統食品である豆腐は低カロリーで栄養豊富、そして安価というスーパーフードなのです。
子どもには絹よりも木綿豆腐!
スーパーに陳列されている、絹と木綿豆腐。
実はこの2つ同じ豆腐なのに、栄養素が大きく違うんです。
しつこいようですが、豆腐は唯一の植物性たんぱく質です。
(他、肉類・乳製品・卵・魚介類は動物性です)
たんぱく質と聞くと、筋肉をつけるために飲むプロテインを想像しがちですが、実はそれだけではありません。
骨や血液、内臓、皮膚、爪、髪など健康な体作りはなくてはならないものです。
そんな豆腐、実は木綿豆腐のほうが優れているんです!
【理由は...】
木綿のほうが絹よりもたんぱく質とカルシウムを多く含んでいるから。
木綿豆腐は製造過程で、豆乳が凝縮されているため、たんぱく質が多いのだそうです。
豆腐を食べるのに最適な時間は?
ずばり、夕飯時(できれば就寝前)です。
夕飯時(就寝前)に豆腐を摂取するのが効果的な理由は、成長ホルモンが影響しています。
寝ている間、人間の体には多くの成長ホルモンが分泌されています。
この成長ホルモンはタンパク質の吸収を促すため、成長ホルモンが活発に機能するときに、たんぱく質を補ってあげると、さらにタンパク質の吸収を高めることができるのです。
成長ホルモンは寝ている間ずっと大量に分泌されているわけではありません。
成長ホルモンが分泌されるピークは、就寝後30分~3時間後と言われています。
食べたものが、体に吸収されるまでは時間がかかることを考えると、就寝前(遅くとも1時間前)に豆腐を含んだ夕食を終えれば、成長ホルモン分泌のピークに間に合うのです。
どんなに忙しくても豆腐を切るぐらいの時間はあるはずです。
忙しく、加工食品の夕飯になってしまう時には、ぜひ豆腐を添えて栄養価をアップ させてみて下さい。
【備考:成長ホルモンとは…】
成長ホルモンとは脳下垂体から分泌されているもので、体の機能をコントロールする役割や筋肉量を増やす役目を担っている。
遺伝子組み換えには要注意‼
【遺伝子組み換えとは…】
作物に対して、他の生物の細胞から抽出した遺伝子を組み換え、新しい性質(害虫に強い性質、栄養価を高める、除草剤に強くするなど)を加える手法のこと。
遺伝子組み換えは、とくに大豆に施されていることが多く、品質改良をするよりも、効率よく作物の性質を変えることができるため、今後も活用される可能性が高い手法です。
しかし、遺伝子組み換えで生み出された作物は、人体や環境などへ悪影響がでることがわかっているものです。
ゆえに、成長期の子どもにとって「遺伝子組み換え」の大豆が使われた豆腐商品は避けたほうが良いといえます。
安全性を考えると豆腐を購入する際は、有機か非遺伝子組み換え認証の製品に目を光らせるべきなのです。
絵本を通して豆腐を知ろう!
小さな子どもにも、わかりやすく、大豆から豆腐ができるまでが描かれています。
豆腐からできる料理にはなにがあるのかな?
子どもが「おとうふやさん にいってみたい!」と興奮すること間違いなしです。
お豆腐屋さんの「豆腐」っておいしいですよね