0歳からできる自由な発想力の育て方~読み聞かせを生かす方法~
絵本の良さを最大限に引き出す為に、0歳〜子どもと実践している
「絵本」+「実体験」=「豊かな発想力」
花の本を読んだら、次の日は公園で花の観察。
動物園に行く前日は、動物の本を読む。
カレーの本を読んだら、一緒にカレー作り...
そして、夜にもう1度読み返す。
0歳から始め、今年で4歳になった息子。
4年間続けている「発想力を豊かにする方法」についてです。
目次
ー0〜2歳 絵本を読み実体験で心を動かす
ー3歳〜 子どもの発想を広げる親の関わり方
ー答えが1つではない質問をし会話を楽しむ
ー小学校入学までに身につけてほしいこと
ーおすすめ絵本 〜発想力を育てる〜
ーまとめ
0〜2歳 絵本を読み実体験で心を動かす
絵本の良さは、何度も繰り返し楽しめること。
絵本で知ったこと、不思議に思ったことを実際に体験し、再度読み返す。
体験し、読み返すことによって「ここに載っているのと同じだ」「お母さんと◯◯を作って楽しかったなあ」というふうに、上手くいかなくて苦労したり、完成して大喜びしたり、お母さんとアイディアを出し合ったりしたことなど...実際に体験した時の気持ちを思い出し、その時の気持ちを追体験することができるのです。
感情が揺さぶられる体験、心が動いた体験というのは、物事を認知したり知識の定着を助けたりする効果があると言われています。
理由は、「◯◯は、こういうものだよ」と絵本を読みながら言葉で説明されるより、実際に目で見て、手で触れるそして、驚いたり大笑いしたりした感情を伴う記憶のほうが印象に残るし、あとで思い出しやすくなるからです。
感情面が揺さぶられ、記憶にも残る実体験をすることは、絵本を読んでいるだけでは得られない、大きな成長に繋がります。
3歳〜 子どもの発想を広げる親の関わり方
「絵本」+「実体験」の育児を続け、変化を感じたのは子どもが3歳になった頃です。
3歳児にはまだ "人と同じことをしないといけない" という考えがないように思います。
3歳ぐらいの子どもたちが遊んでいるところを観察してみると、みんな同じ遊びをしているように見えても、よく見ると一人ひとり違っていて、互いにそれをなんとも思っていないことのほうが多いのです。
3歳児の良さは、制約にとらわれない自由さをもっていることだと思います。
でもその一方で、大人の権威みたいなものを感じ始めているというか、大人に褒められたい、認められたいという気持ちがとても強くなる時期でもあると思います。
大人が「これが正しい、正解!」と言えばすんなりと受け入れ、大人に従えば「えらいね、さすがお兄さん・お姉さん!」と言ってもらえることを知っている子どもにとって、大人に従うことが "快" になってしまっている。
これらのことから、3歳児を大人の思い通りに誘導しようと思ったら、ある意味簡単です。
うまく引き出せば、すごく自由な発想をする。
しかし、逆もありえるのです。
例えば、もし大人が「虫気持ち悪い!こわい!」なんて言ってしまったら、もう2度と虫を可愛いとは思わなくなってしまう。
そんな時期だと思っています。
3歳児を育てるうえで、発想力にブレーキをかけてしまわないよう私が気をつけていたことがあります。
それは、子どもの表現がどんなものであっても「ほんとだね」「よくわかったね」「おもしろいね」と受け止めること。
この時期の自由な発想や意欲を認めてあげることが4〜5歳の発育に繋がっていくと思うからです。
答えが1つではない質問をし会話を楽しむ
言葉のボキャブラリーが増え、会話が成立するようになってきたら、次の段階です。
会話内で、発想力を刺激していきます。
例えば、犬を指指して「これはなに?」という質問だと「犬だよ」と答えて会話は終わってしまいます。
このような、答えが1つしかない質問ではなく「どっちが好き?どうしてそう思ったの?」とか泣いている子どもを見て「どうして泣いているのかな?なにがあったのかな?」
といった質問をするのです。
言葉を少し変えるだけで、会話を楽しむことができると同時に、子どもの発想を発見することができます。
3歳児は発想が自由なので、すごくおもしろい答えを返してくれることがあります。
そして、返答に対して「あなたには、こんなふうに見えるのね、すごいね〜!」と伝えると子どもは嬉しいですし、興味関心が広がるのはもちろん、自信にも繋がるはずです。
小学校入学までに身につけてほしいこと
私が子どもに、小学校入学までに身につけてほしいことは、足し算やひらがな などのいわゆる勉強ではありません。
問題に対して、正解が言えること、誰よりも早く答えが導き出せればいいというものではないと思うんです。
大切にしたいのは、途中のプロセスでどう考えたか、道筋をいかにして見つけていったかということだと思います。
答えがすぐ言えることよりも、自分の着想から発想を広げること、間違えても自分でそれに気付いて訂正できること、そして諦めない粘り強さを育てることが、将来的に必要なことだと思います。
その基盤となるものが、発想力であり、絵本・実体験から成るものではないかと考えています。
〜発想力を育てる〜おすすめ絵本
お庭で遊んでいたら、急に雨が。
雨宿りのために隠れたのは、葉っぱに囲まれた小さなおうち。
そこには、いろんな生物がやってきます。
雨の日が待ち遠しくなります。
夜明けこら日が暮れるまで、行く先々で猫が見上げているのは、表情を変える空。
リズミカルな文章が絵とマッチして、優しい気持ちになります。
今にも動き出しそうな、美しくリアルな挿絵。
さまざまな動物の「おかあさん」の姿に子どもも大人も釘付けです。
卵にチーズ、ハム、レタス....おいしそうなサンドイッチが次々と登場する絵本。
「いらっしゃいませ」「おまたせしました」など繰り返しでてるくセリフを真似して楽しめます。
とっても小さな、じっちょりん家族。
花びらや葉っぱ、花粉を食べて暮らしていますが、種だけはたべません。
なぜかというと、集めた種をまいて歩くからなのです。
おわりに
将来、発想力が豊かになるかならないかは幼少期の経験に関わっているではないかと思います。
発想力が豊かになれば、必然的に賢い子になるのではないかなと。
この先も、質問の答えが親にとって正しいかという指標を捨て、子どもと正面から向かい合い接し、会話をすることが大切だと思っています。
親子の会話を楽しみながら発想を広げ、親子の楽しい記憶をたくさんつくっていけたらいいですね。