子供の汚い言葉遣いを直す方法は?-早めの対処を-

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もともと子どもの脳は真っ白なキャンパスの状態です。

ここから人間は、「記憶」でキャンパスを埋めていきます。

生まれたての乳児期~は一度に覚えられる量は少なく、覚えていらる期間も短い「短期記憶」程度ですが3~4歳(幼児期)になると脳の発達に伴い記憶を定着することができるようになり、過去の出来事を話せるようになるまでに成長します。

これは過去のことを語る上で必要な「時間の概念」(1日の時間経過)や「言葉の理解」「感情」(喜怒哀楽)などが脳に備わりはじめるからです。

といってもすべてのことを記憶して話せるわけではなく、記憶に残るのは興味をもったもの、繰り返し聞いたことがあること、などに限定されます。

 

記憶が会話内容を左右するのです。

 

 

その言葉どこで覚えたの?!

幼稚園・保育園の通園が始まるといろいろな友達と過ごすことが増えます。

そして園での生活に慣れてくると、子どもは園で覚えたさまざまな言葉を披露してくれます。

今まで使ってなかった言葉覚えて帰ってくると、刺激的な毎日を過ごしていることが微笑ましい反面、それが汚い言葉遣いや暴力的な言葉例えば「バカ」「気持ち悪い」「あっちにいって」だと少し不安な気持ちになりませんか?

原因を探ろうにも、我が子に「誰がそんな言葉遣いしてたの?」「そのお友達とは遊ばないでね」なんて言えませんし、きっとその子自身も悪気があって汚い言葉遣いをしているわけではありません。

テレビでみたシーンの真似をしているとか、兄弟の真似をしているだけなのだと思います。

 

~我が家の場合~

息子の場合は4歳をすぎたころ、幼稚園の担任の先生から指摘があり知ることになりました。

それは幼稚園で何か納得できないことがあると「なんだよ!」「オレが悪いの?!」と怒るというのです。

どこで覚えたのかと疑問に思いましたが、すぐに気が付きました。

この2つの言葉は主人が息子を注意する際につかっていた言葉で、それを真似していたのです。

普段、家では私が注意することが多いはずなのに ”なんで主人の言葉遣いを…?” 

しかしすぐにハッとしました。

上記にも書いたように、息子にとってはたまに聞くお父さんの言葉遣いが鮮明に脳裏に焼き付いてしまったのではないか?と。

我が家の場合、母である私が怒っても聞かない場合に主人に応援を頼むことがあるのですが、息子の脳には ”本当に怒るときに使う言葉” として記憶されてしまったのかもしれません。

裏を返せば、主人から注意を受ける際しっかりと「言葉」を聞いていたということになるのでなんだか複雑な気持ちです。

 

放置は絶対にしない

子どもが汚い言葉や乱暴な言葉を覚えてきたことに気が付いたら、早めの対処が必要です。

時間の経過とともに、汚い言葉の数が増え子どもがその言葉を自分のモノにしてしまうまえに食い止めなくては後の祭りです。

汚い言葉遣いを浴びせられた相手がどんな気持ちになるのかを時間をかけて理解してもらうことが大切だと思います。

これは「思いやりの心」を育むチャンスでもあるのです。

 

 ~4歳息子の解決法~

子どもは想像上の物語(絵本)が大好きです。

それを利用し、子どもが知っている言葉と伝えたいことのキーワード を使い、面白おかしく物語をつくるのが私のおすすめです。

我が家の場合このストーリーで解決しました!

 

(「なんだよ」という言葉をなぜ使ってはいけないのかしっかりと伝えたうえで)

私)人って頭のなかに入っている言葉を、声に出して人に伝えているんだよ。

子)…無言

私)「なんだよ」っていう使ってはいけない言葉があなたの頭の中にある脳みそにくっついてしまったみたいなの。

病院でお医者さんにみてもらおうか?

子)やだ!もう言わない!

 ―一週間後担任の先生に状況を尋ねると、言わなくなったとのこと―

私)ねえねえ、「なんだよ」って言ってない?

子)うん。トイレに流した。

 

これで解決しました。

解決に至るまで3つほど物語を自作しましたが、息子にはこのお話が合っていたようです。

子どもにも個性がありますし、育ってきた環境によって、心に響く物語は違うと思います。

諦めずに、いろいろな方向からアプローチを続ければ子どももきっと理解してくれるはずです。

 

 まとめ

まだ判断力のないこどもは良いこと・悪いことどちらであっても興味があればなんでも吸収します。

絵本などにでてこない「汚い言葉」は子どもにとって興味深く、記憶に残りやすいのかもしれません。

3〜4歳の子供は親が思っている以上に大人です。

注意する時は「だめ!」と一言で済ませず、しっかりと理由をつけて会話をした方が断然効果があるように思います。

解決するために親子でぶつかり合い、向かい合う時間は親子の絆を深めます。

そして解決した瞬間に親子で抱き合った時間は、きっと大切な宝物になるはずです。