子供が会話上手になる育児法

 

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「子どもが質問されているのに、親が代わりに答えている」

よく見かけるこのシチュエーション。

子どもの代わりに受け答えすることは、その子の成長発達や、自尊心、自立心、自信を育むうえで必要なことでしょうか?

答えは ”NO” だと思います。

生まれたばかりの赤ちゃんのイメージが抜けず、無意識に口を挟んでしまうこともあると思います。

我が子にコミュニケーション能力や会話力をという前に、まずは親が「見守る力」をつけるべきなのです。

  

赤ちゃんは人の心を読める⁈

「人の表情を読む能力」発達のピークは生後6ヶ月頃と言われているそうです。
驚くことに人はこの時期から、まわりの人の表情を読む能力の発達がはじまり相手の行動や表情から「その人の心を知る能力」を獲得しはじめます。
将来的にこの時期の我が子と、どのような関わりをもって過ごすかで「他人の表情を見分ける能力」が身につくかどうかが大きくかかわってくる可能性もあるのです。

  

「伝える力」を身につけるためのレッスンを

相手に自分の考えや思いを伝えるには、ぼんやりとした考えの中から答えを見つけ出し、言葉に変換し伝えなければならず「伝える」とは、頭を使わないと成し得ない難しいことなのかもしれません。

難しい理由のひとつは、会話を成立させるための知識と言葉のボキャブラリーが子どもには少ないといいうことです。

しかしこれは、成長段階で自然と身につくことですし、大人になってからでも間に合います。

子ども時代に本当に大切なことは、「伝える力=アウトプット=会話力」を身につけことだと思います。

 

〜言葉が話せるようになったら〜

〈STEP 1〉 大きな声で挨拶

まずはしっかり声に出して ”あいさつ” をすることからです。

会話(伝える)の基本は挨拶からです。

2歳を過ぎれば「こんにちは」などの挨拶であれば声にだして伝えることができるようになります。

この時にしっかりと相手に聞こえる大きな声で挨拶することができれば、相手もこたえてくれます。

そして相手の返事を聞けば、子どもは嬉しさと達成感を感じることができ、言葉を発することの楽しさを知ることができます。

 

この挨拶の練習こそが『会話ができる子』を育てていくうえでの最初の課題となります。

 

〈STEP 2〉 簡単なQ&Aを教える

子どもは放っておいても成長するものですが、レールを敷いてあげることも時には親の役目です。

我が子が話せるようになってきたら

「名前はなんですか?」「○○です。」

「何歳ですか?」「〇歳です」

「好きな食べ物はなんですか?」「○○です」

など簡単な質問の練習します。

 

〈STEP 3〉  実践

小さい子が慣れない足取りで歩いている姿は、とてもかわいいものです。

散歩をしていたり、電車にのるとSTEP2にかいた質問を受けることがよくあります。

慣れないうちは黙ってしまう子どもが多いと思います、この時の主役は子どもであり、親ではありません。

ついつい口を挟んでしまいそうになりますが、グッとこらえて見守ります。

黙ってしまった我が子を見守っている親にとっては1秒が1分にも感じるほど長いものです。

沈黙も子どもにとっては大切な時間です。

客観的にみると焦っているのは、自分(親)だけなのです。

 

 〈STEP 4〉  褒めて伸ばす

話しかけられた時に、少しでも言葉を発することができたら思いっきり褒めてあげます。

そして「次はもう少し頑張ろうね」と声をかけアフターフォローを忘れないようにしていけば、回数を重ねるうちにみるみる成長し会話はもちろん「人」が好きになっていくと思います。

 

<アドバイス

どうしても、ひとことめが出てこない子の場合は、その子の背中や肩を優しくたたいてあげると子どもが話し始めることが多いです。

「伝える力」は親のサポートのもと経験を積みながら少しずつ積み上げていくものなのです。

 

親は無口がいい

〜2歳になったらひとり立ち〜

子どもが言葉を取得するまでは、親の見本が必要です。
親が会話を通して、相手との信頼関係を築いていく姿は子どもの「コミュニケーション能力」の発達や、言葉の学習にもつながります。
大切なのはこの後です。

会話のための準備が整いはじめるのは、言葉を話しはじめる2歳を過ぎ、自我も芽生えあとは伝えるだけです。

この時期、よく耳にするのが「うちの子家ではおしゃべりなのに…」という話です。
外出先で出会った人に質問された際、もし我が子が黙ってしまったらあなたならどうしますか?
割って入りフォローしますか?
それとも黙って見守りますか?
冷静に考えれば答えは「黙って見守る」です。
しかし実際はこれが難しいことなのです。
いざ、子どもが質問をされ黙ってしまうと ”相手に失礼かな” ”答えないなら私が代わりに答えなきゃ” と親の方が不安になり、焦りがちです。
質問したほうも、親に答えを求めていません。

その証拠に、質問してくれた側の目線を確かめてみて下さい。

 

子どもが受けた質問に対し、割って入ることは子どもの成長を妨げます。

 

要するに、乳児期は親のおしゃべりで言葉をたくさん浴び時期がきたら、親は口にチャックをし見守ることが大切なことなのです。

 

 

まとめ

脳は身を置く環境の影響を、ダイレクトに受けやすい臓器と言われており、周りの環境に柔軟に適応できるそうです。

これをふまえ考えると、乳児期から幼児期の間にさまざまな場所に子どもを連れ出し、いろいろな年齢層の人と交流をもつことは脳に良い刺激えを与えることができるということになります。

 

息子について関して書かせて頂くと、我が子は人見知りは一切なく、4歳になった今では人とコミュニケーションをとるのが大好き、自ら積極的に話しかける子に育ちました。

やはりこの結果は、乳児期から毎日のように児童施設や公園などに出向いたこと、いろいろな人から声をかけてもらった楽しい記憶が大きく影響しているのだと思います。

 

上記に長々と書きましたが「伝える力」をつけるには、家の外に繰り出さなければ始まらないのです。

 

 今の時代に必要な「自分の意志を人に伝える能力」を我が子につけるため、親の育児の気分転換のためにも『外出』することは親子にとってなくてはならない時間だと私は考えています。

 

そしてこのことが「会話上手」になるための第一歩につながっていくのです。