【子育て】「優しい子」は賢い脳と豊かな人生を得る

 

 

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幼児教育がヒートアップし、なんでも手に入る時代に生まれた我が子にわたしが伝えたいことのひとつは「優しさ」です。

 

優しさという素晴らしい "徳" は人間だけに適用されるわけではありません。

たとえば、花・緑・石ころ・美術などにだって優しさを見せることができます。

優しさの中には、愛、尊敬、結束、寛大などさまざまなものが存在する気高く、スピリチュアル的なものです。

 

30代になり振り返ると、いろいろな人の優しさに触れ、助けられここまできたことを感じます。

 

さいころから、優しさを意識し育てることで『自然な優しさ』を学んでほしいと考えています。

 

目次

-優しさと脳の関係

   脳を鍛え、非認知能力を身につける

- 子どもに伝えたい思いやり

  「優しさ」「思いやり」身につけるために

-  幼稚園という環境の中で

   〜まずはここから〜

 - おわりに

 

優しさと脳の関係

 脳を鍛え、非認知能力を身につける

 科学者によるたくさんの研究の結果、優しさは脳に起因する能力であることを証明しています。

そして、オックスフォード大学とロンドン大学の科学者のチームは、優しさに関係していると思われる脳のエリアを特定しました。

そのエリアというのが『前帯状皮質』です。

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(↪︎黄色部分が前帯状皮質

 

このエリアは、血圧や心拍数の調節のような多くの自律的機能の他に、報酬予測、意思決定、共感や情動といった認知機能に関わっているとされ、学習の初期や問題解決のような、実行に特別な努力を必要とする課題に特に関係し、課題の予測、動機付け、情動反応の調節といった機能も担っていると考えられています。

 

このことから優しさの表現の仕方を学ぶことで、脳が鍛えられ、今注目されている「非認知能力」(目標に向かって頑張る力、他者へ配慮)を得ることにもつながるのです。

 

 

 子どもに伝えたい「思いやり」

実用日本語表現辞典によると「優しさ」とは、
心温かく、思いやりがあること。
または、おだやかでおとなしいこと。

上記にあるように思いやりとは、優しさの別の形です。

 

思いやりに至るまでには、感受性、同情、共感の道を辿り、他人の苦しみを認識し、理解しなければなりません。

そして、誰かの苦しみを目撃した時には行動を起こせなくてはいけません。

 

大人でも難しいことですが、子どもの頃から思いやりを身につけることで、日々の生活の中で自然に発揮するようにしていくことが大切です。

 

まだ経験の少ない、小さい子どもにとって「思いやり」について理解することは難しいかもしれません。

子どもにもわかりやすいことから少しずつ進めてていけたらいいと思います。

 

 

~「優しさ」「思いやり」を身につけるために幼児期からできること~

我が家では1歳前から、優しさや思いやりについて教えはじめました。
まだ早すぎない?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
言葉は理解できずとも、親の表情や声のトーンから子どもはなにかしら感じとってくれます。


1歳 ペット、植物や昆虫などから

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生き物には優しい気持ちで接すること。

頭を優しく気持ちを込めて、撫でることから始めました。

また植物を育てたり、昆虫(蟻など)を観察することで「命の大切さ」について伝えていくことも大切です。

 

 

2歳 年上の子と積極的に遊び「優しさ」を教えてもらう
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親から子に優しさを与えるのはもちろん、年上の子と触れ合う機会を積極的に作っていきます。

 

小学校が終わるぐらいの時間を見計らって公園に連れていくと、お兄さんお姉さんが話しかけてくれたり一緒に遊んでくれたり...優しさをたくさん教えてもらうことができました。

 

 

3歳 いざ!幼稚園や習い事の友だちと

幼稚園が本格的に始まりました。

新学期早々に、担任の先生から「困っている子がいると寄り添って助けてあげてます」「泣いていた子の頭を撫でていました」と伝達がありました。

 

3歳になり、優しさ・思いやりに対し理解が深まっているようです。

 

 

 幼稚園という環境の中で

 幼児期はまだまだ自己愛が強く、世界は自分中心にまわっていると思っています。

 

自分が思ったようにいかないと怒り、思い通りにいくまでヘソを曲げ続けたり...
相手をする大人も大変な時期です。

 

そんな中でも自分のことだけではなく、仲間のことを考える「優しさ」「思いやり」をもつことを念頭に入れ生活してくれたらなと思います。

 

もちろん優しい気持ちになれない時もあると思います。

そんな時にも優しさをなんらかの形で示していける子になってくれたらと思います。

 

〜まずはここから〜

困っている子がいたら助けてあげる
たとえば、友だちが1人で大きなおもちゃの片付けに苦戦していたら、駆け寄り手伝ってあげるとか、ものがなくて探していたら一緒に探すとうように、日常生活の中で "どうしたのかな?"  "つらそうだな"  などと相手の気持ちを察して、行動に移せる子に。

 

声をかけ、話を聞いてあげる
困っている子がいたら「どうしたの?」、泣いている子がいたら「大丈夫?」と声をかける優しさをもって生活する。


落ち着いて接することを知る
友だち同士、なにかあってもカーっと怒ったり、手をあげたりせずに、落ち着いて対処するようにと伝える練習をします。
喧嘩や揉め合いが起こる時はお互い理由があるはずです。
"思いやり” をもって接すれば友だちも、あなたに親切にしたいという気持ちをもってくれるよ" と伝えておきます。

 

おわりに

このように「優しさ」を身に着け、実行することは頭(前帯状皮質)使わなくてはできないことです。

優しさや思いやりを表現するということは、大人にとっても難しいことです。

まして、小さな子供にとってはとても難しいことですし、理解するまでにはたくさんの時間を有することだと思います。

 

「誰かの役にたつ」ことは、自らをも幸せな気持ちにしてくれます。

これは、小さな子供でも感じることのできる感情だと思います。

優しさや親切さが、人生の様々な部分で幸福度を上げてくれることを知り、豊かな人生を歩んでもらいと願っています。

 

優しさや思いやりは、小さい頃から教えることで自然と見につくものです。

物心つく前から、優しさについて伝えることで、我が子が「真の優しさ」を備えた愛のある大人に成長するためには、大人(親)がお手本になることが必要です。

 

親側も優しい気持ちで、丁寧な毎日を過ごすよう心がけていこうと思います。