0歳からできる!うつ病予備軍にならないための対策

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子どもは喜怒哀楽の感情がとても激しく、一緒にいると楽しい反面、大変なこともたくさんあります。

幼少期の子どもは潜在的に ”親は絶対” と思っているので、対処もそれほど大変ではありません。

しかし、これで安心していては"後の祭り"です。

幼児期のうちに、感情のコントロールの方法を学習することは必ず将来の役に立ちます。

言葉を話す人間にとっての情動表現は素晴らしいものですが、時に取り返しのつかないことに発展することもあります。

我が子が今の時代を生き抜くためには、感情コントロールの学習・対策は必須なのかもしれません。

 

泣き止まない子どもの脳内

子どもが直感的に不安やストレスを感じたり、記憶に残る恐怖や痛みを感じるとなかなか泣き止まなかったり、抱っこをせがまれたり…

これが電車内のような密室だったり、外出先だったりすると親はもう大変です。

脳内ではなにが起こっているのでしょうか?

この時、脳内で働いているのが「扁桃体」という部分です。

扁桃体は、記憶、情動(喜怒哀楽の感情)、認知の基盤となっている場所です。

ストレス、不安、恐怖などを感じると扁桃体が興奮状態になり、子どもは泣き止まなくなるのです。

そしてストレスなどの感情が継続すると扁桃体の興奮状態が休む間もなく続くことで登校拒否の原因になったり、大人の場合は不眠症うつ病の発症にもつながることもある繊細な部分でもあります。

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キーワード「扁桃体」の発達はいつから?

生まれたての赤ちゃんは扁桃体が未発達のため、感情をコントロールすることができません。

そして生後4カ月になると、親の語りかけによって扁桃体の発達が始まります。

つまり「情緒制御システム(感情コントロール)」の発達のスタートダッシュは、乳児期に親がどれだけポジティブで愛のある『語りかけ』をしたかでかわってくるのです。

遺伝などの関係から、扁桃体にも個性があります。

扁桃体(感情)を小さい頃から鍛えるこしとで、まずは親が我が子がもつ個性をしり、それを子どもに伝えていくことが大切なのです。

そのためにも児期から、その子の成長や個性に合った環境を整えてあげることが必要であり、将来子どもが勉強やスポーツ、職場で困難な状況に陥ったときに、親に頼らずとも自ら「目標」を設け達成しようと努力する力がつくことはもちろん、たとえ達成できなくても、そこから学ぶ能力を身につけることができる「自立への第一歩」にもつながっていくのです。

扁桃体のコントロールを身につける方法⑤つ

➀明るくポジティブに

常に頭の中が、不安や緊張感などのネガティブな気持ちでいっぱいの状態でいると物事に対してやる気が起きなくなってしまいます。

「失敗するかも…」「私には無理かも…」と消極的になってしまうのです。

親がおどおどしていたら、子どものほうも不安になります。

普段から親がポジティブに「大丈夫、大丈夫!」と明るくドンっとかまえていることが大切です。

 

②楽しことが待っていることを知る

嫌なこと・苦手なことを乗り越えれば、次は楽しいことが起こるというサイクルを作ってあげることがおすすめです。

ワクワクすることや楽しいイベントをたくさん作ってあげることで、嫌なことを乗り越える糧になります。

よく公園で「まだ遊びたい!帰りたくない!」と取り乱している子を見かけますが、そこで怒るのではなく「帰って○○しようか?」と子どもが興味がある楽しいことを提案すると、驚くほどすんなりと解決することがあります。

 

③一緒に成功体験をする

子どもが失敗しても親子で解決策を一緒に考え、やり遂げるまでとことん付き合い、一緒に喜びを分かち合うことで、「成功体験」を脳に記憶を残すことができます。

 

④オープンな関係を築く

いつでも、どんなことでも話やすい親子関係でいたいものです。

つらいときは、誰かに聞いてもらい共感してくれる相手が必要です。

これは子どもが年を重ねていくと難しくなっていくと思いますが「いつでも話してね」と伝えたり「最近どう?」とコミュニケーションをとることが必要です。

 

⑤公園でストレス発散

ストレスはいろいろな問題を引き起こします。

公園で思いっきり体を動かし、大きな声で叫び、緑に癒される。

公園はストレス発散にはうってつけの場所です。

 

~親も一緒に扁桃体レーニングを~

日々の育児にイライラしたり、ストレスを感じたりすることはありませんか?

子供の扁桃体(感情コントロール)を養うことで、親も一緒に扁桃体を鍛えることができます。

扁桃体をコントロールするということは、簡単にいえばポジティブシンキングです。

 親子でポジティブになれたら素敵ですね。

 

 

まとめ 

 ”喜怒哀楽”という感情をもつことは人間らしく大切なものですが、子どもは大人と違い感情をそのまま表現、体現します。

これはときに厄介なものであり、子育てをしていくうえで必ず経験することです。

泣いたり、怒ったりと感情を取り乱した興奮状態のままでは、まともな話し合いも出来ません。

こんな時は親が「大丈夫だよ」となだめ抱きしめ興奮を抑えてから話し合い、意見を交換して、子どもに自分の考えを改めてもらう必要があります。

 

こんな何気ない日常から子どもは扁桃体を鍛え、感情コントロールや社会性を身につけていくのだと思います。

 

「感情」とは目にみえないものです。

自分の感情コントロールをみにつけることで、相手の感情を察し気持ちを考えてあげられる人間になってもらいたいものです。 

 

我が子の笑顔の溢れる人生のために、少しだけ工夫を。